鍵をポケットやカバンに入れたまま、クルマのドアの開錠ができ、エンジンをかけられる「スマートキー」。
1990年代からしばらくは、メルセデスやセルシオなどの高級車を中心に普及しました。
2010年代になるとそれがコンパクトカーや軽自動車にも広がり、今やクルマにとって当たり前の機能になりつつあります。
そんな便利なスマートキーですが、その仕組みを悪用したクルマの盗難事件が最近増えてきました。
今回は「リレーアタック」と呼ばれるその最新の手口を紹介、対策法を調べてみました。
鍵をポケットやカバンに入れたまま、クルマのドアの開錠ができ、エンジンをかけられる「スマートキー」。
1990年代からしばらくは、メルセデスやセルシオなどの高級車を中心に普及しました。
2010年代になるとそれがコンパクトカーや軽自動車にも広がり、今やクルマにとって当たり前の機能になりつつあります。
そんな便利なスマートキーですが、その仕組みを悪用したクルマの盗難事件が最近増えてきました。
今回は「リレーアタック」と呼ばれるその最新の手口を紹介、対策法を調べてみました。
スマートキーは常に約半径1mの範囲に微弱な電波を発信しています。
この電波の中に暗号化されたIDがあり、車両本体がそのIDと照合してドアを開錠したりエンジンをかけたりすることができます。
つまり、基本はIDが一致した同じスマートキーでないと開錠できないのです。
ですがリレーアタックはそのスマートキーの特性を利用した最新の犯行手口、
スマートキーから常時発せられている電波を使います。
リレーアタックの手順は
①犯行グループの1人が車から降りた運転手に近づく
②特別な装置で運転手の持っているスマートキーから出ている電波を受信
③受信した電波を増幅させて仲間に送信
④増幅された電波をつないでいきながらクルマに近づく
⑤クルマのドアを開錠する
⑥窃盗役が車に乗り込みエンジンをかける
⑦そのまま盗難
このようになっています。
基本複数人による犯行で、盗難後のクルマは海外に輸出されるケースが多いようです。
トヨタ車のスマートキーには、すでに対策を取っているものもありますが(「節約モード」)、少し前のクルマや他のメーカーのクルマはまだ十分な対策が取られていないようです。
リレーアタックは、スマートキーから発信される電波を奪われないことが最強の対策法です。
なのでキーの電波を遮断できればリレーアタックによる盗難を防げるのです。
それではどうやって電波を遮断させることが出来るでしょうか。
実は様々な方法で遮断することができます。
中でもアルミホイルに包むという方法は効果が絶大です。
隙間がないように包んでしまえば完全に電波を遮断することが可能です。
ですが、そうすると今度はスマートキーを使うときにいちいちアルミホイルをはがす必要があり、そして何より見た目が良くありません。
そこで便利なのが市販の電波遮断ポーチです。
携帯電話やスマートフォン用のものでも使用でき、安くてとても実用的です。
おしゃれなものが多いのもいいですね。
また電波を遮断する以外にも、車を降りたら周囲に怪しい人がいないか確認することも大切です。
リレーアタックは外にいるときだけでなく、自宅にいる間も注意する必要があります。
玄関にカギを置いておく人が多いと思いますが、玄関先から電波を受信されてしまうケースが考えられるからです。
そこで自宅にいるときは、カギをスチール製のケースの中に入れて保管する方法がおすすめです。
金属製の容器は電波を遮断させるので、その他に難しいことは必要ありません。
ただし、きちんと金属の蓋をして密閉するようにしてください。
非常に便利なスマートキーシステム。
その便利な仕組みが犯罪に使用されるケースが近年増加しています。
ですが、クルマの持ち主である自分自身がほんの少し対策するだけで、犯行から愛車を守ることができるのです。
ポケットカーズではスマートキー搭載の軽未使用車を多数展示しています。
クルマの盗難について気になることなどがあれば、ぜひ1度お気軽にポケットカーズにお問い合わせください。